「カミーノ」へ行ってきました、ヌー( @like_a_rhino )です。
2019年6月に、ポルトガルのポルトからスペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで、250kmを徒歩で巡礼(カミーノ)してきました。
きょうはそのカミーノの「0日目」、巡礼開始前日の様子を。
うつくしすぎるポルトの街を観光しましたので、その日記です。
▼ポルト到着までの様子を記録した「出国編」はこちら。
目次
ポルト観光、かなり満喫!
6月11日午前11時過ぎ、ポルトガルの都市ポルトの空港に到着。
メトロでポルト中心街のサンベント駅へ移動
空港からメトロに乗り、ポルト中心街のサンベント駅へ向かいます。
メトロの料金は2.6ユーロ(カードのデポジット0.6ユーロを含む)。
きれいな駅、きれいな車両。
日本の電車と違ってホームと線路にあまり段差がなく低いところを走っているので、街との一体感を感じられます。
メトロのサンベント駅から地上へ出ると、古くからある電車用のサンベント駅が。
ポルトガル特有の青いタイル「アズレージョ」が美しい…。
出発を知らせる表示板も昔懐かしい感じで、行きかう人の影を追っているだけでもワクワクします。
▼サンベント駅は、世界中の美しい駅舎を特集したこちらの本にも紹介されているほどの美しい駅です。
ポルト大聖堂「セー」でカミーノ気分高まる
ポルトの街の中心ともいえる大聖堂、通称「セー」へ。
高台にある大聖堂のふもとには、ポルトの美しい街並みがひろがります。
3ユーロの入場券を買って中へ入ると、やっぱりアズレージョ。
外の明るい光と中の静謐な暗がりが対照的。
この「セー」は、明日からのカミーノの出発点となる場所。
カミーノの通行許可証ともいえる「クレデンシャル(巡礼手帳)」を購入できる場所にもなっています。
出発地となる「セー」のスタンプと出発日をクレデンシャルに記入してもらう必要があるため、あすの朝は何時からオープンしているかを事務所の男性に確認。
「朝は6時半から開いています」
OK、じゃあ明日のあさ6時半にここへきてクレデンシャルを買い、セーのスタンプを押してもらい、日付を入れてもらってカミーノへ出発すればいいんだね!
そうすれば朝早めに出発できるから、歩く時間を十分確保できそう!
カミーノ出発に向けて、どんどん高まってまいりました~。
絶品ポルトガル料理に舌鼓
すでに時刻は15時過ぎ。
さすがにお腹がすいてきたので、サンベント駅近くの通りにあるレストランへ入ります。
テラス席で食事をとっている人たちのお料理がおいしそうすぎてふらりと入ったお店「IMPAR(インパール)」。
テラス席に座りました。
ポルトガルの名物料理「バカリャウ・ア・ブラス」は、細切りにしてカラッと揚げたじゃがいもとほぐしたタラの身のハーモニーがたまらん!
わたしはポルトガルに来るのが今回で3度目なのですが、これほど洗練されておいしい「バカリャウ・ア・ブラス」は初めて食べました。
友人はタコのリゾット。
これもタコに香ばしい焼き目がつけられ、でも身は柔らかく、ちょっとかために炊きあげられたリゾットとぴったり!!!
ポルトは世界に名だたるポートワインの聖地、食前にいただいたポートワインも絶品でした。
このレストラン「インパール」、本当に本当においしくて、のちにサンティアゴで出会った日本人の方がそのあとポルトに行くというので全力で推しておきました。
それほどいいレストランだった。
ハリー・ポッターの本屋さん?「レロ書店」
レストラン「インパール」で料理を運んできてくれた女性と話をしていたら、その近くにハリー・ポッターの中に出てくる本屋さん「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」のモデルになったといわれる美しい本屋さんがあると教えてくれました。
…ごめんなさい、わたしたちふたりともハリー・ポッター全然わからなくて…。
でも、せっかくなので行ってみました。
「レロ書店」、たしかにうつくしい。
日本の感覚でいうと、本屋さんとは思えない建物です。
そしてこの本屋さん、当然のことながら世界中のひとが存在を知っているようで、ものすごい人!
ちらっと中をのぞくと店内も大混雑。
現在このお店に入るにはひとり4ユーロの入場料が必要とのことで、お店のちょっと先のチケットブースでチケットを買って入店の列に並ぶ必要があります。
わたしたちが行ったときも、入店を待つ人の列は長くのびていました。
ハリー・ポッターにご縁のなかったわたしたちは、早々に退散!
ちゃんと読んでから出直すことにします 笑。
うつくしい「マジェスティックカフェ」で、最高に好みなポートワイン
どこを見てもうつくしいポルトの街を散策しながら、「マジェスティックカフェ」へ。
ここは約100年前の創業時からそのままの姿を残すカフェで、かつてはポートワインのビジネスに携わる人たちの商談の場だったそう。
壁も天井もテーブルも椅子も、歴史をたっぷり含んだつやがあります。
10分ほど並んで入店を待っている間に係の男性(イケメン)におすすめを聞いてみたら。
「マジェスティックポートワインの10年物が最高!とべますよ!」とのことなので注文してみました。
お…おいしい…。
これまで飲んだどのポートワインよりも香りゆたかでふくよかで、ほんとうにとべそう…。
(あまりに気に入ってしまい、カミーノ終了後にポルトに戻ってきてまたここに来て同じポートワインを楽しんだお話は、またいずれ…。)
夕暮れのポルト散策
20時ごろ、ようやく日が暮れはじめました。
ポルト大聖堂のある丘からドウロ川の河畔へ、細い路地をたどって下りていきます。
なんと味わい深い小路、味わい深い街並みなのか…。
ドウロ川にかかる鉄の橋「ドン・ジョアン1世橋」は、いちばん上に電車が走る線路と人の通る通路、そして川面に近い1階部分には車道と人の通路がある2階建ての橋です。
橋までもが完璧にうつくしいバランス。
橋のこちら側はポルト、向こう側はポートワインの聖地「ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア」。
すべてが完璧に配置されたまるで箱庭のような街が、夕日の影の中にすこしずつ沈んでいきます。
カミーノ0日目の宿をご紹介
本日の宿は、「Cathedral Design Apartments」。
翌日早朝にカミーノへ出発するので、その出発地となるポルト大聖堂の真ん前という絶好のロケーションで選びました。
旅の時にはいつもお世話になっている【Booking.com】で日本から予約して行ったのですが、そのあとはいつみても満室表示になってる。
わたしが予約したときも「当サイトではなかなか予約ができない宿です、急いで!」的なメッセージが出ていたほどの宿でした。
簡易キッチンつきの2ベッドルーム。
トイレもシャワーも、どこも清潔。
あちこちの窓からは、いろんな角度でポルト大聖堂の美しいすがたを拝むことができる。
そして、オプションでつけた翌朝の朝食(6ユーロ)は、友人Yとふたりでのちのちまで「あそこの朝食にはほんとに癒されたよね…」と振り返るほどでした。
朝食については明日の日記でくわしくご紹介します!
「カミーノ1日目」へ、つづく!
ということで、明日はいよいよカミーノヘ出発!
なんと、あさイチから想定外のトラブルで泣きそうになります…。
「カミーノ1日目」の日記へつづきます。
ではでは!
▼バックパック重量4.8kg!わたしのカミーノの持ち物リストはこちらからどうぞ。
▼スペインや旅に関する情報はこちらからもどうぞ。
▼こちらのボタンをクリックで応援いただけると励みになります!
にほんブログ村