「カミーノ」へ行ってきました、ヌー( @like_a_rhino )です。
2019年6月に、ポルトガルのポルトからスペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで、250kmを徒歩で巡礼(カミーノ)してきました。
きょうはそのカミーノの「10+3日目」の様子を。
実質的な最終日になるこの日は、20年以上前の学生時代の旅と今回のカミーノ旅の記憶を追いかけるいちにちとなりました。
▼ド派手なお祭りに度肝を抜かれてカミーノロスも吹き飛んだ、「カミーノ10+2日目」の日記はこちら。
カミーノ10+3日目、ポルト観光
前日の超ド派手なお祭り騒ぎから一夜明け、いよいよ今回の旅の実質的な最終日となりました。
トラムが来ない…?
朝食を済ませ、ポルトの街の散策へ出かけます。
最初の目的は、トラムに乗ること。
ポルトのトラムはドウロ川沿いの「Infante(インファンテ)」駅から出発して川沿いを走り、海へと向かっていく美しい路線。
今日は、トラムに乗ってポルトの海岸線を散策しに行こうかと。
「Costa」ルートを行くならトラムに乗ると6kmぐらいドーピングできてラクだと巡礼者から聞いたよ、と初日泊まったホステルの受付の人が言ってた 笑。#vamos_andando pic.twitter.com/TOYAuvasPC
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 24, 2019
トラムの始発駅「Infante(インファンテ)」 でトラムの到着を待ちます。
…20分待っても来ない。
…30分待っても来ない。
40分過ぎたころに、待っていた観光客みんなざわざわしはじめました。
スペイン人らしきご婦人4人組は痺れを切らして歩き始めちゃおう!といって出ていくし、アメリカ人らしきご夫婦は近くのカフェに情報収集に行って何も情報が得られず撃沈して帰ってくるしで、騒然とした空気。
小一時間たった頃、少し先に大きな車体の路線バスが停まったのを見て、なだれを打ってそちらへ移りました。
路線番号は500番、片道料金2ユーロを払って乗り込みました。
トラムと同じように、川沿いから海へ。
海沿いに出ると、観光客はみんなぞろぞろ降りて行ってしまいました。
この路線バス500番でポルトの海岸エリアを楽しむなら、
- 「Senhora da Luz(セニョーラ・ダ・ルス)」
- 「Praia dos Ingleses(プライア・ドス・イングレーゼス)」
- 「Praia de Gondarem(プライア・デ・ゴンダレン)」
- 「Crasto(クラスト)」
- 「Homem do Leme(オーメン・ド・レメ)」
- 「Timor(ティモール)」
あたりの停留所でおりれば大丈夫です。
わたしたちはこのバスがどこまで行くか見てみたかったのでとりあえずそのまま乗り続け、終点の「Matosinhos(マトシーニョス)」でメトロに乗り換えてポルトに帰還。
…つまり、バスに乗っただけ 笑。
だって、海に行きたかったというより、トラムに乗りたかったんだよなあ。
残念。
マジェスティックカフェふたたび
友人Yと2人、カミーノ出発前日に行った「マジェスティック・カフェ」へ再び行ってみました。
だって、あのおススメのポートワイン10年物、すっごくおいしかったんだもん。
ほんとこれ「飛べる」。
前夜、宿でサンデマンのポートワイン10年物を試してみたけど、こちらのマジェスティックの10年物のほうが断然好み!
香りのふくよかさと雑味のなさがたまらない。
そうそう、食べてる人が多かったフレンチトーストも食べてみたいよねえ。
甘いものが得意でないわたしは友人Yと半分ずつで十分でしたが、コクのあるソースと木の実やドライフルーツがよく合って、とてもおいしかった。
マジェスティックカフェ、好きだ!
いつかまたここに来て、ポートワイン飲みたいな!
記憶の中の美しい教会
20年以上前の学生時代に旅をしていた時、ポルトでものすごく美しいアズレージョの教会を見た記憶があります。
でも、カミーノに出発する前日に歩いた範囲にいくつかアズレージョの教会はあれど、どうも記憶のものとは違う。
地図で、マジェスティックカフェの前の通りを登って行ったところに描かれている教会に行ってみていい?ここが違ったらもうあきらめる、とYといっしょに店を出て歩きだしました。
ポルトのおしゃれストリートを通って歩いていきます。
あ…これ…。
この建物だーーーー!!!間違いない!!!
正面も、
横も、
アズレージョの装飾があまりに美しく、記憶に残っていたんですよねー!
「Capela das Almas de Santa Catarina(カペラ・ダス・アルマス・デ・サンタ・カタリナ)」というチャペルでした。
名前がわかって嬉しい。
以前ここに来てこのチャペルを見て近くのカフェでお茶を飲んでいるときに、同じく旅行で来ていたイタリア人の写真家夫婦と話が弾み、お茶をごちそうになって写真を撮ってもらったんだった。
その時のなつかしい記憶がぶわっとよみがえりました。
トラムで海へ
おみやげを買いたいという友人Yとここで別れ、別行動することに。
わたしはどうしても朝乗れなかったトラムに未練があるので、ダメモトでもういちどトラムの始発駅へ行ってみることに。
方向だけ見定め、あとは適当に道をたどってふらっと歩きはじめました。
なんだか、かわいらしい街並みにおしゃれなお店がいろいろあった。
小腹がすいたのでツナとマッシュルームのクレープを。
食べ終わって外へ出てみたら、トラムが停まってたー!!!
うわー、これだよ、これー!25年ぶり!
往復で6ユーロ。
景色がよく見えるはずの進行方向むかって左側に座り、出発!(音が出ます。)
諦めきれずにトラムに乗った。(今度は動いてた。)
以前 #ポルト に来て乗ったときもピカピカのお天気で、川がきらきら光っていたのを思い出した。
そして見つけた!
ペレグリーノの姿と、海沿いの壁にかすかな黄色い矢印!
またいつか!#camino#Portugal #vamos_andando pic.twitter.com/oAyrpSRCHy
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 24, 2019
あんまり懐古趣味はないつもりだったのですが。
アズレージョの教会とトラムという25年前の旅の記憶と、カミーノの黄色い矢印と巡礼者の後姿という今回の旅の記憶。
この日は、そんなものをついつい追いかけた一日となりました。
仕舞い込んでいたものを見つけ出したような、そんなちょっとじんわりした気持ちを味わったひとときでした。
カミーノ10+3日目の宿をご紹介
「帰国編」へ、つづく!
翌日は、日本への帰国便に乗る日です。
実質的にはポルト空港へ向かって飛行機に乗るだけの日ですが、初めてタクシー配車アプリUber(ウーバー)を使ってみて大興奮した経験など、さらりとまとめておこうと思います。
「帰国編」へ、つづきます。
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