2019年6月に、カミーノの「ポルトガル人の道」へ行ってきました。
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ポルトからサンティアゴまで、250kmを10日間で歩いた時のバックパック重量はたったの4.8kg。
アイテム数やそれぞれの重量をミニマムにすること重視で持ち物を厳選して準備していったわたしが、「これは”必須” ではないけれど、持って行ってよかった!」と思ったアイテム3つをご紹介します。
目次
貴重品は安全に、しかも取り出しやすくしたいから「サコッシュ」
「サコッシュ」というアイテムがあります。
もともとはツール・ド・フランスのような自転車ロードレースで、補給のための軽食や水分を入れて選手に手渡すために使われていたものを由来とする、簡易なポシェットのような袋のことを指します。
最近ではいろんなデザインのおしゃれなものがたくさん出てきて、山歩きや、街でタウンウェアとして使う人も増えているようです。
このサコッシュ、歩行時に頻繁に使うものや肌から離したくないものをいれ、自分のからだの前にぴったり沿わせて斜め掛けしておくととても便利。
わたしはカミーノでは以下のものを入れていました。
- 現地で使う財布(少額のユーロ現金+クレジットカード1枚)
- 貴重品ポーチ(パスポート+予備のクレジットカード1枚+財布に入れた分以外のユーロ紙幣)
- スマホ
- クレデンシャル
- 日焼け止め
- リップ
とくに財布やクレデンシャル、日焼け止めは出し入れする機会が多く、バックパックの方に入れてしまうといちいち背中からバックパックをおろして開けて取り出して…の繰り返しが煩雑になり、地味に体力も奪います。
胸の前にあるサコッシュならさっと取り出せるので、ノーストレス。
貴重品を一か所にまとめることにはリスクもありますが、極度に注意力散漫なわたしの場合へたに腹巻ベルトなどで貴重品を分散すると逆に管理がおろそかになって危険と判断し、サコッシュにすべてまとめました。
サコッシュについているリボンテープ部分に、金属のリングでモンベルの小さなポーチを接続。
このポーチの中にパスポートや予備のクレジットカード、財布に入れていないユーロ紙幣を入れておきました。
これならばサコッシュの口が開いてひっくり返っても落ちませんし、引っ張ったくらいではまず取れないので、貴重品を入れていても安心感がありました。
そのかわりこれらすべてが入ったサコッシュだけは、絶対に絶対に体から離さない。
シャワーの時も持って入り、眠るときももちろん斜め掛けにしたまま寝袋に入ります。
そのためウエストバッグのようなかさばるものではなく、とにかく軽量でマチのないスリムなタイプを選びました。
前年に「フランス人の道」を歩いた友人Yは今回わたしのすすめで初めてサコッシュをつかってみて、前回と比べ物にならないほど便利だった!絶対にサコッシュ必須!と絶賛でした。
サコッシュはタウンユースでもかなり人気が出てきているので、選択肢は非常に豊富になっています。
シンプルで軽量で、水に強い素材のものを選ぶのがおすすめです。
お水を飲むのにいちいちバックパックをおろしたくないから「ウォーターボトル」
「ウォーターボトル」も持って行って良かったものです。
カミーノでは毎日、歩行中の水分補給用にだいたい1~1.5Lのお水を持って歩きます。
1Lのペットボトルって結構おおきい。
手にぶらぶら持って歩くというわけにはいきません。
かといって、水分補給のたびにいちいちバックパックをおろし、中からペットボトルを取り出して飲んで飲み終わったらバックパックに戻して背負って…は相当めんどくさい。
バックパックにハイドレーション用のウォーターバッグを入れてそこからのばしたチューブで水を吸う、という手もありますが。
衛生面を考えた時にイマイチわたしはやりたくなかったのですよねえ…。
そこで、わたしが持って行ったのはこれ。
トレラン用のウォーターボトルです。
飲み口の部分を歯でかんで引っ張ると、水が出る状態になります。
飲み口に極力くちを付けないようにして喉に水を流し込めばボトル自体不衛生にもなりにくいし、汚れた場合は蓋だけ取り外してさっと洗えばいいのでラク。
内容量は400ml弱。
パタゴニアのバックパックのウエストベルト部分に挿しておき、中身がなくなったら休憩時にバックパックの中のペットボトルから水を移し替えるというルーティンにしていました。
飲みたいときにさっと手に取って飲めるのがとても便利で、容量的にもちょうどよくて助けられました。
わたしの場合、使っていたバックパックにサイドポケットがなかったための苦肉の策ではありました。
でも、サイドポケットがあったとしても、毎回からだをひねりつつサイドポケットに手を回してペットボトルを取るというのは地味~に億劫な動き。
今回友人Yのバックパックはサイドポケット付きでしたが、彼女も100円ショップで購入したペットボトルホルダーをカラビナで胸元に着け、行きの航空機でもらった220ml程度のの小さいサイズのペットボトルをぶら下げて歩いていました。
やっぱり、よく使うものは手に取りやすい場所にあったほうがいい。
サコッシュとおなじく、自分のからだの前面に近いところでさっと手に取れるというのは合理的でとても便利なので、おすすめです。
スマホを置きっぱなしにしたくないから「モバイルバッテリー」
大部屋のドミトリーだと、充電する場所がベッドから離れていることも。
残念なことに最近カミーノ上の宿で、充電中のスマホの盗難が相次いでいるそうです。
カミーノ途中で万一スマホが盗まれてしまった場合、もろもろの手続きに時間はとられますし、その後の旅での情報収集が非常に困難になりますし、そもそも精神的金銭的ダメージが半端ないわけで…。
とはいえスマホを充電しないわけにはいかないし、四六時中ずっと横についてスマホに目を光らせているわけにもいかないし。
ということで、わたしはモバイルバッテリーを持っていきました。
アンカーのモバイルバッテリー。
①16,000mAh(307g)
②10,000mAh(203g)
③5,000mAh(186g)③で行くつもりだったけど、②に替えようかなあ。
その差たったの17g(+アダプター&ケーブル36g)で、充電容量は倍だもんなあ。
それにしても、わが家にアンカーがこんなにあったとは…。 pic.twitter.com/UmpvrBkJzm
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 8, 2019
結局、充電容量と重量のバランスがいちばんよかった10,000mAhのものを。
充電はすべてこのモバイルバッテリーにし、スマホへはこのモバイルバッテリーから充電しました。
そもそも高価なスマホだから狙われるわけで、わざわざモバイルバッテリーを盗もうとは思わないはず。
それに、これなら万一盗まれてしまってもまだあきらめがつきます。
電源コードとプラグだけの時より確実に重量はかさみますが、リスク管理優先!
カミーノでの安心な充電方法としてモバイルバッテリーの活用、おすすめです。
“必須” ではないけれど。カミーノに持って行って良かったもの まとめ
今回ご紹介した3アイテム
- サコッシュ
- ウォーターボトル
- モバイルバッテリー
は、「なくてはならない」バックパック、シューズ、寝袋とは違って、なくても別に困らない。
でも、持っていれば道中の利便性や安全性をすこし上げることができるように思います。
“必須” ではないけれど、カミーノに持って行ってとてもよかったと自信をもって言えるアイテムです。
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