「カミーノ」へ行ってきました、ヌー( @like_a_rhino )です。
2019年6月に、ポルトガルのポルトからスペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで、250kmを徒歩で巡礼(カミーノ)してきました。
きょうはそのカミーノの「10+2日目」の様子を。
10日間で「ポルトガル人の道」を歩き終えた、その翌々日の日記です。
聖地サンティアゴにお別れし、カミーノの出発地だったポルトガルのポルトへ高速バスで帰還。
そのポルトは、想像を超えたにぎやかなお祭りの渦の中でした。
▼Finisterre(フィステーラ)へのバスツアーと、二度目のカミーノマジックで彩られた「カミーノ10+1日目」の日記はこちら。
目次
カミーノ10+2日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラ~ポルト、ALSA高速バス
カミーノをスタートして12日目、スタート地だったポルトガルのポルトへ戻る日になりました。
聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラにお別れをします。
さよならサンティアゴ!
曇天で肌寒さを感じる朝、サンティアゴの大聖堂。
この日も、ようやくここまでたどり着いた巡礼者たちが大聖堂を見上げている姿がたくさん見られました。
朝ご飯がわりに、甘いものは得意じゃないけど名物のチョコレートチュロスを食べてみました。
思ったより甘くなくておいしい。
…けど、2本ぐらいで十分かな 笑。
せっかくなので、街を少し散歩します。
うつくしい街だったなあ…。
またこの街にご縁がありますように。
のんびりとおみやげを買ったり、お昼に合わせて軽く食事したりしつつ、バスセンターへ移動。
サンティアゴでおみやげやお菓子を購入。
テキトーに詰めてるのもあるけど、バッグがかつて見たことのないヒドイ形になってる 笑。
8kg位ある?相当ずっしり。
これに水等足して背負って #カミーノ とか…。絶対に私には無理だったと断言できる。
軽さは正義!
(私にとっては)#vamos_andando pic.twitter.com/0ovSAuam2r— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 23, 2019
わたしたちをのせたバスは、当然ながらあっさりと出発。
まわりの景色がびゅんびゅん後ろへ飛んでいきます。
スマホのGPSアプリを開き、あ!ポンテ・ヴェドラを通った!、あ!あの入り江はアルカデだ!と、地図と景色を見比べて大興奮。
ここはポルトガル最後の街だったヴァレンサ!
巡礼者が歩いてる!
…泣けてきました。
わたしのカミーノは、ほんとうに終わっちゃったんだなあ…。
歩いて、食べて、飲んで、横にならせてもらった街が、飛ぶように過ぎていく。
あそこを歩いたんだなあ。
涙が出てきた。 pic.twitter.com/gAk0mMfSYQ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 23, 2019
10日間で歩いてきた道のりは、高速バスならたった4時間の距離でした。
だけど、わたしの中いっぱいに詰まったカミーノの思い出は、距離や時間には代えられない。
人生の宝物です。
サン・ジョアン祭り一色のポルト
高速バスで4時間。
ポルトガルのポルトへ到着したら、ちょっと思いがけないことになっていました。
この日6月23日はキリスト教の聖人「サン・ジョアン」のお祭りの前夜。
イブということで、街は大盛り上がりです。
サン・ジョアン祭り、ポルトではこんなふうに祝われるらしい。
バスで4時間、#Porto に戻ってきたら、サン・ジョアン祭りで街中大騒ぎ。
ピコピコハンマー持ち、すれ違いざまに頭をピコピコし合って喜ぶという、カオスな状況になっています 笑。
5時間後の今夜真夜中には花火も上がるそうで、完全に俗世に戻ってきた感がスゴイ。#camino#vamos_andando pic.twitter.com/v1CwLTx4o0
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 23, 2019
ピコピコハンマーでピコピコしあう 笑。
この日の宿はポルトからドン・ジョアン一世橋を渡った向こう側のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアという地域に取ってあったのですが、その橋もお祭りで封鎖されて歩行者天国になっているため電車が通っていない。
わたしたちも時々ピコピコされながら、橋を歩いて渡っていきます。
右手がポルト、左手がヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア。
橋を渡り切り、やっぱりピコピコされながら川岸のエリアに向けて坂を下っていきます。
さて、本日の宿に到着!
坂が多いので坂の上と下を結ぶロープウェーが行き来していて、街の風景をいっそう華やかにしています。
わたしのカミーノ、ド派手な幕切れ
宿に荷物を置き、シャワーを浴びて着替えをし、お祭りさわぎの街へさんぽに出ました。
#カミーノ 終わりに、ポルトでサン・ジョアン祭り。
いわし祭りとも呼ばれるこの祭り。
いわしを食べて、ピコピコハンマーでお互いにピコピコし、大音量の音楽でダンス。
いわしを炭火で焼く煙で、街が霞んでる。
ポートワインの聖地に来たはずが、図らずもいわしがうまい 笑。#vamos_andando pic.twitter.com/7TGn24PUIo
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イワシを焼くけむりに包まれながら、絶えずピコピコハンマーで頭をピコピコされたり、大音量の音楽のダンスに引っ張り込まれたり、まっすぐ歩くことすらできません 笑。
ほんとにカオス 笑。
とはいえ、我々も負けてられませんので!
ご親切に宿の部屋にちゃんと用意されていたピコピコハンマーで、こちらも存分にピコピコさせてもらいましたよ!
それにしてもこの街の美しさには、恐れ入ります。
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアから、箱庭のように美しい対岸のポルトの街をぐるっと見渡したようすです。(音が出ます。)
その後いったん宿へ戻り、ポートワインをいただきつつ夕焼けを眺めました。
ポルトの夕焼け(午後9時)。
ポートワイン10年ものをちょいといただきつつ。#カミーノ #vamos_andando pic.twitter.com/6h6kVPvzL6
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この日のこの夕焼けは、鳥肌が立つほどすばらしかった。
そのうち、すこしずつ夜が深まるのに合わせるように、ひとつまたひとつとランタンが空へ放たれ始めました。
対岸のポルトの街で、時折おおきな花火が打ち上げられているのも見えます。
#ポルト のサン・ジョアン祭り。
いわしやお肉を焼く煙、大音量の音楽、ピコピコハンマーの音、人のざわめき、花火の音、行き交う船、上っていくランタンの火。#カミーノ 出発前にポルトに来た時とは全然違う風景。
ほんとに終わったんだな。#vamos_andando pic.twitter.com/ryavWEdm4J
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 23, 2019
ここからお祭りのボルテージはさらにどんどんあがっていき、この日の真夜中には街を揺らすような大きな大きな打ち上げ花火がバンバンあがる花火大会へと突入。
▼大花火大会に向かってどんどん盛り上がっていく、サン・ジョアン祭りの様子を動画にまとめました。(音が出ます。)
想像を超えるあまりにド派手な幕引きに、これで本当にわたしのカミーノは終わったんだと思えた。
0時になると同時に始まったポルトのサン・ジョアン祭りの花火がものすごくて。
川の向こうに見えるのは、今回の #カミーノ への出発点、ポルト大聖堂。
これがわたしの初めてのカミーノの終わりかぁ、ずいぶんハデね?となんか笑えてきた 笑。#vamos_andando pic.twitter.com/Ja3hy09pV5
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すっきりしました。
ありがたかった。
カミーノ10+2日目の宿をご紹介
この日の宿は、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアにあるポートワインのセラー「SANDEMAN(サンデマン)」が運営するホステル、「The House of Sandeman(ザ・ハウス・オブ・サンデマン)」。
【Booking.com】で予約しておきました。
ポートワインの世界的なセラーである「SANDEMAN(サンデマン)」のホステルなんて、絶対に泊まってみたい!と思ったのですよね。
ところが、予約の時に空いていたのはダブルベッドの部屋のみ。
一瞬ためらったのですが、女性ふたりだし、寝相が悪くてもさすがに大丈夫でしょ~!と予約してしまいました。
…それにしても、ふたを開けてみればこの日はサン・ジョアン祭りだったわけで、にもかかわらずこの絶好のロケーションのホステルに部屋が取れたのってすごいことだったんじゃ…。
もうほんとうに、最初から最後までつくづくいろいろありがたい旅だったなと思います。
さて、部屋の入口はちょっと不思議な雰囲気。
でもこの雰囲気がこのホテルの空気感によく合って素敵です。
ダブルベッドルームは、シンプルでおしゃれ!
ダブルベッドで寝ている最中にYと蹴落としあいになるかと思ってたけど、クイーンサイズだけあって全然平気でした 笑。
シャワールームやトイレももちろん超清潔。
備え付けのシャワージェルがすっごくいいにおいだった…。
翌朝は、レセプションのフロアのリビングダイニングルームでいただける朝食付き。
大きなテーブルで食べるもよし、窓際のカウンター席で景色を眺めながら食べるもよし。
パンやハム、チーズ、ヨーグルト、フルーツがセットされたプレートと飲み物が運ばれてきて、目玉焼きやオムレツなどの卵料理もオーダーすることができます。
ハムとチーズ、おいしかった!
それで足りなければ、壁際にバイキング形式で用意されたものも食べられます。
全体に味がやさし~くて、結構ガッツリ味のついたスペイン料理との違いをあらためて感じました。
「カミーノ10+3日目」へ、つづく!
ポルトでのド派手すぎるお祭り騒ぎのおかげで、カミーノロスな気分にすっきりと始末がつけられた1日でした。
翌日はいよいよ、今回の旅の実質的な最終日。
20年以上前の学生時代の旅の記憶をたどりつつ、ポルトの街をゆったりと散策する1日となります。
「カミーノ10+3日目」へ、つづきます。
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