2019年6月にカミーノ「ポルトガル人の道」を歩いてきました。
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今回はじめてのカミーノに向けて荷物の準備をする際かなり迷ったのが、持っていく衣類の種類や数。
というのも、カミーノでその日着ていたものをどんなふうに洗ったり乾かしたりすることになるかのお洗濯事情がわからず、洗い替えを何枚持っていくべきか想像がつきにくかったためです。
ということで、わたしがカミーノを歩いた時に宿泊した宿がそれぞれどんなお洗濯事情だったかをまとめてみました。
もちろんこれがすべてではありませんが、10泊分の実データとして参考程度にとらえて頂ければと思います。
目次
カミーノのお洗濯事情 10日間の記録
0泊目:洗面所で手洗い、部屋干し
カミーノ出発前夜、ポルトのホステルでは洗面所で手洗いし、備え付けのバスタオルに挟んでくるくる丸めてギュウギュウ押し、水分をあらかたとってから部屋干ししました。
気温がかなり低かったこともあって翌朝になってもあまり乾いておらず、バックパックのうしろにつけた洗濯ばさみにTシャツをぶらさげて出発しました。
1泊目:洗濯板つきシンクで手洗い、外干し
修道院のアルベルゲに宿泊。
トイレのスペースに洗濯板のついたシンクが用意されていたので、そこで持参の石けんを使って手洗い。
手で絞って、アルベルゲの庭に用意されていた物干し場にひろげて干しました。
まだ日も高く、風もびゅうびゅう吹いているような場所だったのですが、案外乾かず。
やはり翌朝、ウールの靴下とTシャツをバックパックに取り付けた洗濯ばさみにつるして歩きはじめました。
2泊目:洗濯専用シンクで手洗い、外干し
2泊目はホステルの一角に洗濯専用のちいさなシンクがあり、そこで備え付けの石鹸を使って手洗い。
同じく備え付けのバスタオルに挟み込んでぐるぐる丸め、ギュウギュウ押して脱水しました。
ドミトリー前に折り畳み式の洗濯物干しと洗濯ばさみが用意されていたので、そこに干しました。
この日は乾きがよく、翌日にもちこさずに済みました。
(ここは洗濯機がありましたが、10ユーロもするというので使わず。)
3泊目:洗面所で手洗い、外干し
3泊目の宿では、洗面所で手洗い。
ハンドソープが備え付けられていたので、それを使わせてもらいました。
バスタオルも備え付けがあったので、やはりぐるぐるしてギュウギュウ押して脱水。
庭にあったテーブルやデッキチェアに広げて干しました。
この日もよく乾きましたが、ウールの靴下だけはやはりどうしても乾き切らない。
翌朝バックパックにぶら下げて歩きました。
(ここも洗濯機がありましたが、たしかここも10ユーロもするというので断念。)
4泊目:洗面所で手洗い、外干し
4泊目の宿も洗面所で手洗い。
ハンドソープ?前泊者の残していったボディソープ?があったので、それを使わせてもらいました。
備え付けのバスタオルがあったので、それでぐるぐるギュウギュウ押して脱水。
その後、ベランダの手すりにひっかけるタイプの物干しに広げて外で干しました。
この日も結構乾きがよく、翌日に持ち越すことなく済みました。
5泊目:洗濯機使用、外干し
ドイツ人オーナーの運営が非常に合理的だったアルベルゲでの5泊目は、3ユーロ支払ってオーナーに洗濯物を渡すとオーナーがそれを洗濯して持ってきてくれる、という超便利なシステム。
一緒に行っていた友人Yと折半で料金を支払って1時間後、オーナーが洗い終わった洗濯物をかごに入れて持ってきてくれました。
外に用意された折り畳み式の物干しに洗濯ばさみで留めて干しただけ。
ラク!
この日も乾きはよく、翌日に持ち越すことはありませんでした。
6泊目:洗濯機使用、乾燥機使用
ポルトガルからスペインに入国した6泊目は、かなり大規模なアルベルゲでの宿泊となりました。
洗濯機4ユーロ、乾燥機3ユーロとのことだったので、友人Yと折半で利用。
ドミトリーの奥のドアの外に広いスペースがあってそこに折り畳み式の物干しが用意されていたので、乾燥機にいれられないウール靴下はそちらに干しました。
すべてすっきり乾き、気持ちがよかった。
翌日は雨の中ポンチョを被っての出発だったので、バックパックにぶらぶら吊るして歩かずに済んでありがたかったです。
7泊目:洗濯機使用、サンルームでの外干し
7泊目は、どこもかしこも清潔で居心地のよいアルベルゲでの宿泊。
この日は結構な雨が降っていたので手洗い手絞りだと厳しそうだな…と思っていたところ、洗濯機が2ユーロだったのでありがたく使わせてもらいました。
乾燥機も2ユーロでしたが、サンルームに用意されていた折り畳み式の物干しに広げれば十分乾きそうだったので割愛。
それで結構しっかり乾いてくれました。
ちなみに洗濯板つきのシンクもありましたが、これ、どこの宿泊施設のものも大きいし深いしで使いにくくてストレスなのですよねえ…。
ということで、お金を払って洗濯機を使ってラクしました。
8泊目:洗濯機使用、乾燥機使用
8泊目は「まさにアルベルゲ!」といった感じの宿泊施設。
古き良きユースホステルのような雰囲気です。
なんとここ、洗濯機も乾燥機もタダ!
ありがたく使わせてもらいました。
乾燥機に入れられないウールの靴下は部屋干し。
9泊目:洗濯機使用、乾燥機使用
聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着する前日となった9泊目。
洗濯機3ユーロ、乾燥機3ユーロで利用しました。
乾燥機に入れられないウールの靴下は部屋干しです。
10泊目:洗濯機使用、外干し
聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した日の宿泊場所は、洗濯機が無料でした。
とはいえその洗濯機、電源がなかなか入りにくかったり、ドアが開かなかったりとかなりポンコツで、使うのがちょっと怖いような代物でしたが…。
なんとか無事洗い終わった後は、ピカピカの青空の下で外干し。
気持ちよく乾きました。
カミーノのお洗濯事情 便利だったアイテム
実際にカミーノヘ行ってみると、思いのほか洗濯機を使える宿泊施設が多かったという印象です。
いちにち何十キロも歩いた後の手洗い作業は億劫だし、おまけに手絞りだと翌朝までに乾くだろうかと常にどこか気に掛けつつ夜を越さなくてはならないのが面倒だったので、許容できる料金であれば積極的に洗濯機も乾燥機も使わせてもらいました。
それでも、乾燥機に入れられないウールの靴下や、それ以外でも乾き切らなかったものがあったときに重宝したアイテムを2つご紹介します。
100円ショップの軽量ピンチハンガー
ひとつめは、こちら。
100円ショップセリアで購入したピンチハンガーです。
持っていく荷物の軽量化をとことん追求していた反面、こんな一見余計にも見えるものを持って行っていました。
しかし、これがとても便利で。
日が落ちるまでに乾き切らず何となく湿っぽく感じるものや、乾燥機にも入れられないウールの靴下などをこれに挟んで部屋に掛けておくと、翌朝には乾いているものも多かった。
また、共用の物干しが混んでいてあまり干すスペースが取れない場合、このピンチハンガーに下着や靴下などの小物をまとめて挟んでおけば、省スペースで干せて助かりました。
わたしは非常にうっかりで、物干しスペースのあちこちに干すと間違いなく毎日なにかしら忘れて出発しそうで念のために持って行ったアイテムですが、かなり便利に使えました。
77gと軽量なのもよかったです。
ひもつき洗濯ばさみ
物干し場所で備え付けの洗濯ばさみが足りないとき用に、軽量なアルミ製の洗濯ばさみにひもを取り付けたものを持っていきました。
でもどのアルベルゲでも備え付けの洗濯ばさみは結構数があったのと、前項でご紹介した100円ピンチハンガーのおかげであまりこの用途では使わず。
それよりも、バックパックに結び付けておき、朝になっても乾き切らなかったものを挟んで乾かしながら歩けたのが便利でした。
「ポルトガル人の道」は南から北へ向かって上がっていくのでほぼ常に背中側に太陽があり、それでさらに乾かしやすかったのもあります。
乾燥機に入れられないウールの靴下は、ほぼ毎朝ぶらぶら。
手絞りでは水を絞り切れなかったためにすっきりと乾かなかったTシャツを挟んで歩き出した日も、割とありました。
カミーノのお洗濯事情 まとめ
今回行ってきた「ポルトガル人の道」のポルトからサンティアゴまでのお洗濯事情についてまとめると、
- 洗濯機を使えるところが結構ある
- 6月中旬から下旬に限って言えば、洗濯物は比較的乾きやすい
- 乾き切らないものはバックパックに取り付けた洗濯ばさみで挟んで歩きはじめると、結構乾く
という印象です。
カミーノへ持っていく衣類の種類や数を検討されるときの参考になれば、幸いです。
おまけ:カミーノでのお洗濯に使えそうなアイデア
『日経スタイル』で、旅先でのお洗濯に関するこんな記事がありました。
軽い汚れ程度ならすすぎなどが必要になる洗剤を使わずにお湯だけで洗えば手間を省ける、というのもナルホド!納得です。
そして特にいいと思ったのはこちらのアイデア。
一番厄介なのは脱水~干すプロセスだろう。水気を絞れないと、衣類はなかなか乾かない。手でギュッと雑巾のように絞ると、Tシャツなどの首元が伸びる。バスタオルで衣類を挟んで水分を吸い取るのも効果的だが、何着も洗っているとだんだん吸わなくなる。
そこでオススメなのが、洗濯ネットを使った脱水だ。ネットに衣類を入れ、端をつかんでぐるぐる回すと簡易的な脱水ができる。ネットの目が粗い方が水分がより抜けやすく、やや大きめのサイズだと遠心力が働きやすい。
実際、カミーノでの手洗いでいちばん面倒だったのが「絞る」プロセス。
洗濯ネットでの脱水、ぜひ取り入れてみたいです。
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