「カミーノ」へ行ってきました、ヌー( @like_a_rhino )です。
2019年6月に、ポルトガルのポルトからスペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで、250kmを徒歩で巡礼(カミーノ)してきました。
きょうはそのカミーノの「10+1日目」の様子を。
10日間で「ポルトガル人の道」を歩き終えた、その翌日の日記です。
カミーノの0.00kmのモホン(道標)があるというFinisterre(フィステーラ)の地へ、日帰りバスツアーで行ってきました。
本来であればフィステーラまで歩くのもカミーノのうちなのでしょうが、難しいことは於いておいてただただ観光気分で楽しんできましたのでご紹介します。
フィステーラやムシアまで行くバスツアーって実際どんな感じなの?とご興味のあるかた、どうぞご覧ください。
目次
カミーノ10+1日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラ~Finisterre&Muxia、バスツアー
想定よりも2日短い10日間でサンティアゴに着いたので、カミーノにとっても重要な場所である「地の果て」を意味するFinisterre(フィステーラ)を見に行くことにしました。
フィステーラ&ムシア日帰りバスツアーへ飛び込み参加
前日サンティアゴに到着したときに、大聖堂前のObradoiro(オブラドイロ)広場でこんなチラシを受け取っていました。
Finisterre(フィステーラ)への日帰りバスツアー(29ユーロ)です。
このときは「ふーん」ぐらいでポケットに仕舞いこんでしまっていて、夜になって「そうだ、あしたフィステーラ行ってみよっか!」となり、あわてて予約しようと時計を見たらすでに21時過ぎ…(バカなの???)。
当然業務はとっくに終わっている時間で、結局予約もできないまま翌朝を迎えました。
チラシに「毎日出発、朝9時半にオブラドイロ広場集合」と書いてあるから、とりあえずこの時間に行ってみよう。
空きがあったら入れてもらって、なかったらサンティアゴで適当に観光すればいいし。
朝9時15分、オブラドイロ広場へ行ってみたら。
絶対この人スタッフさんだよね!
ビンゴ!
事情を話したところ、超軽いノリで「OK!どうぞ!」と快諾してもらえました。
すごくあっさり入れてもらえたのでガラガラなのかなと思ったけど、大きなバスいっぱいいっぱいに参加者がいて逆にビビった。
よくいれてもらえたな…、ラッキーだったと思うことにしよう…。
きちんとご予約することをお勧めします。
フィステーラ日帰りバスツアーってこんな感じ
ここからは、ものすごくざっくりとツアーの様子をご紹介します。
10時に出発し、バスは小さな入り江や漁村を次々抜けていきます。
50分ほどで到着した「Carnota(カルノッタ)のhorreo(オレオ)」。
オレオはガリシア地方の伝統的な高床式の倉庫で、中に穀物や大事なものをいれて保存しておく地域の備蓄庫のようなものだったそう。
石の柱にはネズミ返しが着いていて、壁面のスリットは雨などが入らないように斜度がつけられていて、ほんとうによくできているらしい。
冬の寒い時期など、この中に衣類を干しておけばちゃんと乾くほどだと言っていました。
カミーノでもたくさん見たけれど、ここのものは本当に大きくて立派だったな。
(ちなみにこのツアーは、添乗員さんによるスペイン語と英語での説明がつきます。)
バスは曇り空の中、ふたたび入り江を縫って走っていく。
天気が良かったら、ここもさらにきれいなんだろうなあ…。
Ezaro(エサロ)に到着。
遊歩道を奥へ辿っていきます。
奥には、滝!!!
ここはヨーロッパで唯一、川が滝の形で海へ注いでいる場所とのこと。
これは不思議な光景だわー!!!見られてよかった!!!
まわりの景色も不思議。
この岩なんかホタテの貝柱みたいだよね、わたしたちカミーノでホタテ見すぎたね、と友人Yと笑ってた。
またバスで入り江や漁港を走る。
次の場所で、昼食休憩が1時間半ほどありました。
港に沿って海鮮料理が食べられるお店がずらーっと並んでいて、よりどりみどり。
そのうちの一軒を選んで、各自自由にランチです。
サラダとパエリアで、一生分じゃないかと思うほどのシーフードを食べている。
うまい。
グラスワインは「ドライなのを」と言えば適当なのを出してくれるし、トゥッティフルッティも「生クリーム無しで!」と言えばそのまま出してくれる。
うまい。#Spain#カミーノ #camino#vamos_andando pic.twitter.com/oVLRrKnqQ6
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 22, 2019
とってもおいしかった!
なぜかお店の方がサービスで、地元のリキュール2種をごちそうしてくれました。
柑橘の香りがちょっとするタイプと、コーヒーリキュールみたいなタイプ。
ごちそうさまでした!
さて、いよいよFinisterre(フィステーラ)へ。
巡礼者像を車窓からパチリ。
このバス、このツアーらしい景色を楽しみたかったら絶対に左側の座席に座ったほうがいいです。
そして、フィステーラ到着。
地の果て感がスゴイ。
カミーノ0.00kmのモホン(道標)がここに!
ここがほんとうのカミーノ終着点です。
フィステーラの灯台のあたりをぐるっとまわると、カミーノを歩いてきた巡礼者たちの想いがいっぱい詰まっている感じがする。
▼フィステーラの景色を1分ほどの動画にまとめました。(音が出ます。)
昨年「フランス人の道」を歩いた後に友人Yがここへきた時は、ものすごい霧で数歩先も見えないほどだったそう。
今回は、晴天とはいかないまでも周りの景色を見るには十分だったので、とてもよろこんでいました。
そこからもうひとつのカミーノ終着点Muxia(ムシア)へ。
こちらはカミーノを描いたフランス映画『サンジャックへの道』で終着点として使われているという場所。
Finisterre(フィステーラ)よりものどかでやさしい雰囲気でした。
10時に出発したこのツアーも、周るポイントはここが最後。
18時半ごろサンティアゴまで戻ってきて、解散しました。
全体的な感想としては、29ユーロでここまで網羅して周遊させてもらえるならば本当に御の字だと思います。
今回いっしょに行ったYは昨年「フランス人の道」を歩いた後、ふつうの路線バスを使ってFinisterre(フィステーラ)に来ています。
その時は、朝9時ぐらいにサンティアゴを出て、フィステーラだけを見て、そのまますぐにサンティアゴに戻って既に夕方だったそう。
路線バスでは行きも帰りも本数が限られているので、仕方ないですよね。
Yは、路線バスで行くよりも今回のツアーの方が断然よかったと言っていました。
ポルトへのバスチケット購入
カミーノがおわり、わたしたちの日本への帰国便はポルトガルのポルト発。
このツアーの翌日に、ポルトに戻ることにしました。
サンティアゴからポルトまでは、バスで4時間ほど。
このバスチケット、スマホからインターネットで購入しようと思ってもどうしてもうまくいかず、それならばサンティアゴのバスセンターに直接買いに行ったほうがいいとフィステーラツアーの添乗員さんからアドバイスをもらっていました。
ヨーロッパの長距離バスのバスセンターって、わりと街を外れたところにさびれた感じで建っていることが多い。
サンティアゴもそうで、市街地の中心から歩いてざっと30分位かかります。
めんどくさいな…。
ポルトに行く人なんてそういないだろうから、明日乗るときに買えばいいか…。
一瞬なまけ心がでましたが、鞭打って歩いていきました。
やっぱりなんだか薄暗い感じ…。
開いていた窓口の係員さんにポルト行きのチケットを買いたいのだけどと言うと、隅の「ALSA(アルサ)」というバス会社の自動販売機へ誘導されました。
1日3便、出発時刻によって値段が違います。
2人分で78ユーロ、14時出発便のチケットを購入。
…いやー、焦りました。
ほとんど残席がなかったのです!
ポルト行く人、こんなにたくさんいるんだ!
前日に買いに来てよかった。
バスで移動の方、ご注意ください。
カミーノマジックふたたび!
ポルトへのバスチケットを購入し、サンティアゴの中心街へ戻ってきました。
明日のバスで飲むお水や日本で配るおみやげにお菓子でも買おうと、スーパーFROIZ(フロイツ)へ。
安いし、どれもおいしそう~とフラフラしていたら、ちょっと離れたところにいた友人Yの大きな声が聞こえました。
なんだろう?と行ってみるとそこには、カミーノの4日目に出会ったキティちゃん絆創膏の彼女が!!!
しかもその時に合流していたドイツ人の女の子もいっしょ!!!
まさに、この「カミーノ4日目」の日記記事のサムネイル画像のふたりです。
こんなところで、こんなタイミングで、このメンバーで再会するなんて、「カミーノマジック」ってほんとすごい。
彼女たちはこの日のお昼にサンティアゴに着き、宿のホスピタレイロ(管理人)に教えてもらったお店にこれから夕食を食べに行こうとしていたところだそう。
せっかくだからみんなでご飯食べよう!ということになりました。
ここではじめて名前や年齢をおたがいに自己紹介。
キティちゃん絆創膏のお嬢さんは、スイス人のマヌエラ、23歳。
もうひとりのお嬢さんは、ドイツ人のヤナ、18歳。
若者らしくオーガニックハンバーガーにかぶりつき、ポテトフライにマヨネーズをもりもり掛けてつまみ、ハンバーガーとシードルだけでお腹いっぱいなわたしたち2人をとても不思議そうな目で見ていました 笑。
カミーノで経験したこと、このあとの旅程、それぞれの自国での生活などなど2時間ほど話をし、最後に4人いっしょに店員さんに撮ってもらった写真をメッセージアプリWhat’s Appで送信しあって。
もうカミーノは終わっているけど、ブエンカミーノ!でお別れしました。
またいつか、どこかで、会いましょう!
フィステーラツアーからサンティアゴに戻り、スーパーで買い物してたら。
以前キティちゃんの絆創膏をあげた女の子、スイスのマヌエラとドイツのヤナにばったり出会ってお互いびっくり!
夕食を一緒にとり連絡先を交換し、ブエンカミーノ!でお別れ。#カミーノ ってホント何⁉︎#vamos_andando pic.twitter.com/aDImb7HZ7f
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 22, 2019
カミーノ10+1日目の宿をご紹介
「カミーノ10+2日目」へ、つづく!
カミーノを終え、カミーノ終点の地であるFinisterre(フィステーラ)へ足を運び、聖地サンティアゴに戻ってきたところでカミーノで縁あって出会ったひとたちと思わぬ再会をし。
これ以上ないほどのサンティアゴ滞在となりました。
翌日はいよいよサンティアゴを離れ、バスでポルトガルのポルトへ移動します。
「カミーノ10+2日目」の日記へ、つづきます。
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