2019年6月に、カミーノ「ポルトガル人の道」を歩いてきました。
わたしは今回初めて、いっしょに行った友人Yは前年の「フランス人の道」に続く2回目のカミーノでした。
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そんなカミーノでわたしたち2人がよく使い、非常に助けられたスマホのアプリ5つをまとめます。
現地でいきなり設定しようとしてもできないアプリもありますので、出発前に日本でぜひぜひ!準備なさって行ってください。
目次
カミーノ「ポルトガル人の道」で便利だったアプリ5つ
① Buen Camino(ブエンカミーノ)
ネイビーに黄色の矢印のアイコンがまさにカミーノ!なアプリ、「Buen Camino(ブエンカミーノ)」。
アプリ内メニューの「Download content」から「Camino Portuguese(ポルトガル人の道)」のルートガイドをクリックし、ダウンロードして使います。
わたしたちは基本的にこのアプリを見ながらその日どこまで歩くかを決めていました。
以下、このアプリで使える各機能のかんたんな概要をご紹介します。
Index of localities
Index of localitiesの画面では、カミーノ「ポルトガル人の道」上にある村や街を一覧することが可能。
ここにある地名をクリックすることで、
- 各村(街)でのバルやアルベルゲなどの設備の有無と詳細情報
- 村(街)と村(街)の間の距離
- 巡礼者用インフォメーションセンターやツーリストオフィスの場所
- 周辺の観光情報
などを確認することができます。
場所によっては、「ACCOMODATION(宿)」の下に宿泊施設予約サイト【Booking.com】のリンクボタンがついていて、ここから直接予約までできるようになっています。
とても便利です。
Route profile
Route profileの画面では、その日歩く道の高低差をみることができます。
「ポルトガル人の道」は全体的に平坦で高低差が少ないルートですが、それでもRubiaes(ルビアンイス)のような峠を越える日など、ペース配分を考えるのに役に立ってくれました。
Plan your daily stages
Plan your daily stagesの画面では、聖地サンティアゴまでのおおまかな旅程を組み立てることができます。
いちばん下に出てくる「Set up daily stage」ボタンをクリックし、次の画面でどの村(街)からどこまで行くかをそれぞれプルダウンで選択して設定。
すると、その2拠点の間のめやすとなる歩行距離(この場合は25.4km)が算出されてきます。
それぞれのポイントごとにどんな設備があるかもアイコンで一目瞭然なので、「アルベルゲがあるこの街まで行きたい、でも距離が長すぎるからもうちょっと手前でアルベルゲのあるこの村まで行こう」などの計画が立てやすくなっています。
この作業をポイントごとにくりかえしてだいたいの計画を立てておくと、サンティアゴまでのおおよその所要日数のめやすもつけられます。
日々の計画からトータルの旅程まで、いろいろ使えるアプリです。
(なお、このアプリには「ポルトガル人の道」に限らずさまざまなルートのルートガイドがあり、普段は1ルート600円ほどでダウンロードができるようになっているのですが、日々チェックしていると結構な頻度で無料でダウンロードできるタイミングがありました。
わたしも無料の日に喜び勇んでダウンロードしましたので、このアプリの利用を検討されるようでしたら、まずは本体アプリだけダウンロードしておき、あとはそれぞれのルートガイドが無料になる日を狙ってこまめにチェックしてみてください。)
② Maps.me(マップスミー)
「Maps.me」は、Wifiでのインターネット接続がなくても、GPSで使える地図アプリです。
使いたいエリアのマップをあらかじめダウンロードしておく必要がありますので、これも日本で準備して行ったほうが安心。
ダウンロードしたマップ上で出発地と目的地を設定すると、ルートをナビゲーションしてくれます。
ちなみにこれは、わたしたちのカミーノの出発地だったポルトから、初日の目的地「Monasteiro de Vairao(モナステイロ・デ・ヴァイラン)」までのルートを設定した画面。
もちろんここからピンチアウトで拡大し、もっと詳細なルートを見ることが可能。
このアプリは最初にご紹介したアプリ「Buen camino」とは異なり、カミーノのルートとは関係なくあくまで最も一般的に効率的で合理的とされるルートを示すだけなので、使い方には注意が必要です。
わたしたちは初日にポルトの市街地を抜け出る時(泣きそうになった)や、8日目に宿泊施設がみつからずどこまで歩くべきか現在地と照らし合わせて検討する時(泣きそうになった)などに「Maps.me」を使いました。
③ WhatsApp(ワッツアップ)
「WhatsApp」は日本でいうLINEのようなメッセンジャーアプリで、海外ではかなりポピュラーなようです。
このアプリをお互いがダウンロードしてあれば、メッセージや写真のやり取りをできます。
わたしたちはカミーノ上で出会い、サンティアゴでまさかの再会を果たしたかわいらしい女子ふたりとチャットグループをつくり、お互い旅の間に撮った写真やメッセージを送りあってやり取りしました。
ひとりでカミーノを歩いている方は、道中で出会った方とこのアプリで連絡先を交換しておき、どこかで落ち合ってペースが合うところまでまた一緒にあるく、なんてこともあるようです。
また、わたしたちはカミーノの後半【Booking.com】を使って宿泊場所を予約することが多く、宿泊施設によっては予約後のやりとりをこの「WhatsApp」経由で送ってくるところもありました。
入れておくと何かとつかいみちのあるアプリです。
④ Booking.com(ブッキングドットコム)
宿泊施設の検索・予約サイトはいくつかありますが、わたしは【Booking.com】の画面がいちばんわかりやすく、使いやすいのでずっと利用しています。
トップ画面で宿泊地と宿泊日、人数などを入力して検索。
予算やベッドタイプなどの条件で絞り込みも簡単です。
カミーノも数日経つと自分たちがだいたいどれぐらい歩け、その日どこまで行けるかの見当がつくようになってきます。
わたしたちは6日目あたりから、宿泊する場所を【Booking.com】であらかじめ検索し、適当なところを見つけて予約しておくようになりました。
宿泊場所が確保できていると、最悪どれだけ遅くなってもそこまで歩けば大丈夫という気持ちの余裕ができ、とてもラクでした。
すでにご紹介した「Buen camino」のアプリでも、場所によっては【Booking.com】へのリンクボタンがあってそのまま予約もできるようになっている宿泊施設があるので、あわせてあらかじめダウンロードしてアカウント登録しておくと便利だと思います。
⑤ Uber(ウーバー)
実は、わたしは今回のカミーノが初「Uber」利用でした。
カミーノ終了後、日本への帰国便が出るポルトで数日ふらふら観光。
帰国日にポルトの空港まで行く公共交通機関のルートがあまりにも煩雑で、ホテルのレセプションの方に「Uberを使えばいいのに!それがいちばんラクで早いよ!」と言われてあわててダウンロードしたのがきっかけです。
帰国便に乗るために、空港まで初 #ウーバー 😆。
配車後たった2分で来てくれ、行き先の説明も料金の確認も不要。
車内もすごくきれいで、飴ちゃんまでくれた。
「この先渋滞だから迂回するよ?料金は変わらないよ」と説明も明快。
なんて便利なのだー(今更)!
文明開化!#vamos_andando pic.twitter.com/ycA0dGQt3k
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 25, 2019
ほんとうに使いやすく、ラクで驚愕しました。
空港へのアクセスに限らず、もしカミーノ上でどうしてもそれ以上歩けなくなったり、宿が見つからずにもっと距離のあるところまで行かなくてはならなくなったりしたときなどにも、場所によっては「Uber」があればさっとタクシーを呼べるので多少は心強いはず。
出発前にきちんとダウンロードしておいていれば、カミーノ中に気がラクだった面もあったのではないかといまさらながら思います。
ちなみに、「Uber」のダウンロードや登録にはSMSが必要なので、日本であらかじめ準備していくのを絶対的におすすめします。
わたしは今回現地のSIMを持って行っていたので現地でも急遽「Uber」のダウンロードと登録ができましたが、そうでなければ絶対に不可能でした。
今回の #カミーノ 、SIMを買ってきてよかった!https://t.co/09CtR4eXZk
ポルトガル人の道はバルや宿が少なく、さらにそこでもWIFIがなかなか繋がらないこと多々。どこでも使える安心感がすごかったし、SMSが使えたから #ウーバー も急遽ダウンロードできたし。
3千円なら御の字。#vamos_andando pic.twitter.com/k7X23gOP5e
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 25, 2019
日本であらかじめ準備していくのを絶対的におすすめします(二回目)。
おまけ:「ガリシア州 今日の天気」
さいごにひとつおまけで、便利だったサイト「ガリシア州 今日の天気」を。
このサイトでは、ガリシア州の24時間の天気と気温の移り変わりや降水確率、一週間の天気予報をチェックすることができます。
この予報が体感的に結構当たっていて、翌朝何時ごろ出発するかや、その日どれぐらいの雨でどこまでなら歩けそうかなどの計画を立てるときにとても役立ちました。
ポルトガルを歩いている間はまいにちぴかぴかのお天気だったのが、スペインに入った途端に明らかに曇りや雨が多くなり。
雨の中を歩くのは精神的にも肉体的にもどうしても重くなるので、避けられるものだったら避ける、どうしても避けられなそうだったらその日はペースがあがらない前提で歩く、などの覚悟ができるのはありがたかったです。
雨雲レーダーもあり、いま降っている雨の雲がどれぐらいの広がりを持っているものなのかなどを視覚的に確認することができ、便利でした。
カミーノ「ポルトガル人の道」で便利だったアプリ5つ おわりに
以上、カミーノ「ポルトガル人の道」でよく使ったアプリ5つをご紹介しました。
すでに何度も書いていますが、現地のSIMを持たずバルやアルベルゲのWifiでインターネット接続をする場合では、ダウンロードや登録ができないアプリが結構あります。
あらかじめ日本で準備して行かれることを強く強くおすすめします。
▼現地のSIMを持って行ったお話はこちらからどうぞ。
▼わたしのカミーノの荷物はたったの4.8kg!もちものリストとそれぞれのアイテムの重量の一覧はこちらからどうぞ。
▼スペインや旅に関する情報はこちらからもどうぞ。
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